計算に絶対使ってはいけないCRS

すべての座標参照系は平等ではありません。「見せるため(可視化)」に設計されたものと、「測るため(計測)」に設計されたものがあります。「見せる」ためのCRSを「測る」ために使うことが、GIS失敗原因のNo.1です。

How to Use

プロジェクトのCRSを、以下の「赤(停止)」と「緑(進行)」リストと照合してください。

Online Tool

🚫 これで距離・面積を計算してはいけません

EPSG:3857 (Webメルカトル)

歪み: 赤道から離れるほど巨大な拡大歪み(北緯60度でサイズ200%)。

用途: Webマップのタイル表示、可視化のみ。

EPSG:4326 (WGS84 緯度経度) - 平面として扱う場合

歪み: 「度」をメートルとして計算(三平方の定理)すると破綻します。緯度1度 ≠ 経度1度です。

用途: データ保存、交換、または測地線計算エンジンとセットで使用。

「Unknown」/「Local」システム

歪み: 定義不能。現実世界との参照がありません。

用途: なし。メタデータを修正してください。

✅ 工学計算に使用して安全

EPSG:326xx / 327xx (UTMゾーン)

精度: 正角投影。ゾーン内の縮尺係数誤差は0.1%未満。

最適: 広域地図、ナビゲーション、ドローン測量。

State Plane (SPCS) / 平面直角座標系 (JPR)

精度: 非常に高い。特定の地域/州に最適化されています(歪み 1/10,000未満)。

最適: 建設、土木測量、法的境界確定。

正距図法 (Equidistant Projections)

精度: 中心点からの距離を正確に保ちます。

最適: 無線到達範囲リング、物流半径解析。

Use Cases

FAQ

Q: Googleマップの測定は信用できますか?

A: Googleの「測定ツール」は裏で測地線計算(高度な数学)を行っているため正確です。しかし、マップタイル画像(Webメルカトル)をエクスポートし、CAD上でピクセル計測すると間違った値になります。

Q: データをスケーリング(縮尺補正)すれば良いのでは?

A: スケーリングは危険です。なぜなら、縮尺係数は緯度によって連続的に変化するからです。静的な係数は、ごく狭い範囲でしか機能しません。

Q: WGS84(緯度経度)は悪いのですか?

A: 悪くはありませんが、あくまで「角度」です。度に対してピタゴラスの定理(三平方)を使うと無意味な値になります。計算コストの高い大円距離(楕円体)公式を使う必要があります。

専門的検証に関する免責事項

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参照:「専門的利用と範囲

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