1. 建物の反射(マルチパス誤差)
GPSの電波は、はるか上空の人工衛星から飛んできます。都会の高層ビル群や、山奥の深い谷間では、この電波が直接スマホに届かず、ビルに反射してから届きます。
すると、電波が「遠回り」したことになり、スマホは「衛星からもっと遠い場所にいる」と勘違いしてしまいます。これが位置が道一本ずれる最大の原因です。
2. Wi-Fiがオフになっている
現代のスマホは、衛星の電波だけでなく「街中のWi-Fiルーターの位置情報(A-GPS)」を使って位置を補正しています。Wi-Fi接続をオフにしていると、精度がガタ落ちします。
直し方:Wi-Fiネットワークに繋がなくても良いので、設定画面で「Wi-Fi」をオンにしておきましょう。
3. 測地系(データム)のズレ
日本では、古い地図や登記簿が「日本測地系(旧Tokyo Datum)」で作られていることが多くあります。しかし、現在のスマホやGoogleマップは世界基準の「WGS84」を使用しています。
この2つの基準を混ぜて使ってしまうと、位置が約400メートル以上もズレます。これは機器の故障ではなく、数学的な基準の違いによるものです。
スマホで境界線を決めるのは危険です
「iPhoneのGPSアプリで土地の境界線を確認する」のは法的に非常に危険です。数メートルの誤差により、隣の土地にブロック塀を建ててしまい、裁判になるケースが後を絶ちません。